トレーニングの三原理
過負荷の原理
体は、普段以上の負荷を与えてあげなければ、変わりません。日常生活と同じ負荷では、トレーニングの効果は中々表れません。また、ずっと同じ負荷でトレーニングを続けては体が慣れてしまい、その効果が表れづらくなります。
特異性の原理
それぞれのトレーニングに、沿った効果が体には現れます。当たり前のことですが、筋持久力を鍛えようとする運動を行うと、筋持久力が向上し、筋力アップを目指す種目を行うと、筋力がアップします。同じように、例えば、脚を優先的に鍛えると脚の筋肉が他の部位よりも優位に発達しやすくなります。トレーニングの目的を見極め、それに沿った運動を行うことが大切になります。
可逆性の原理
トレーニングをやめてしまうと、それによって獲得した体力や筋力、筋肉は衰え、体はトレーニング前に戻ってしまいます。マッスルメモリーと言われるものもありますが、筋力を含めた体力の向上だけでなく、維持でさえもトレーニングを継続することが重要になってきます。
トレーニングの5原則
全面性の原則
効率よく、筋肉を発達させたり、筋力向上、体力向上を達成するためには、体全体を満遍なくトレーニングすることが重要です。筋肉を発達させる筋力トレーニングについては、ある一部位を特異的に鍛えると、他部位と比べ発達することもありますが、一定ラインで頭打ちしやすくなります。一般的には満遍なく鍛えた方が効率よく育ちます。筋力だけでなく、心肺機能や持久力なども含めた様々な体力要素を鍛えるように努めましょう。飽きも来なくなり、運動そのものを楽しむことができるようにもなります。
意識性の原則
トレーニングの意味や目的を理解して、体の動きや筋肉の動き、関節の動きなどを意識しながらトレーニングを行うことはその効率や効果を最大限に引き出すためにも非常に重要です。特に筋力トレーニングにおいては、筋肉と脳をつなぐ神経を発達させ、筋肉を意識的に動かすマッスルコントロール力を高めることは、とても大切です。また、加えて、関節の動きなども普段から意識しておくと格段に、トレーニングの質が上がります。
漸進性の原則
トレーニングの三原理と共通する部分ではありますが、体は、負荷に慣れてしまいます。トレーニングにおいては、徐々にその負荷を強めていく、刺激を変えて体を慣れさせないということが非常に重要になります。定期的にトレーニングの強度や内容を見直していくことはとても大切です。ただし、一気に負荷上げることは怪我のリスクもあがりますので、徐々に上げていくことがポイントです。
個別性の原則
トレーニングは、個々人に合った形で行うことがとても大切です。年齢や体型、性別、生まれ持った能力、体力、目的、好みなどは人それぞれ異なります。それぞれにマッチしたトレーニングを行うことが、効率的な運動に繋がり、効果も上げやすいものとなります。
反復性の原則
継続することが、運動効果を高める上で一番大切であると言っても過言ではありません。少しずつでも継続することが、筋力の向上や体力の向上には欠かせません。運動を習慣化し継続することこそが、ダイエットや体質改善、筋量アップなど、運動を手段とした目的達成には非常に重要です。
この記事を書いた人
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名前:uki
経歴:スポーツ歴20年以上、筋トレ歴10年、海外でのスポーツ指導
趣味:筋トレ、水泳、柔道、サウナ、ハイキング、ドライブ
取得資格:中高保健体育免許
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